廃棄物処理一覧
"つなげる"ために活きる処理を
廃棄物処理には、「生活環境の保全」と「公衆衛生の向上」という大きな二つの目的があります。
日本が世界の中でも、衛生国として位置付けられるのもこの法律のおかげと言えるかもしれません。
廃棄物を資源としてエネルギーとして、次にバトンをつなぐように活かす処理を進めています。
中間処理について
廃棄物処理法の第一条の(目的)には
以下のように記されています。
この法律は、廃棄物の排出を抑制し、及び廃棄物の適正な分別、保管、収集、運搬、再生、処分等の処理をし、並びに生活環境を清潔にすることにより、生活環境の保全及び公衆衛生の向上を図ることを目的とする。
廃棄物処理のフロー
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1.収集・運搬
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2.中間処理
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3.最終処分(埋立)
中間処理の役割
- 減容化
- 減量化
- 安定化
- 無害化
我が国が抱える廃棄物の課題の一つに「最終処分場の確保」があります。これまでもこれからも「空間資源の不足」が大きな課題としてあります。そのために重要となるのが、中間処理による「減容化」です。リサイクルできるものは分別選別し再生へ、中間処理をすることにより量を減らすことで、最終処分量を最小限にしています。
処理施設・設備
選別ライン
収集してきた産業廃棄物を中間処分ヤードで、それぞれの処理に応じた品目に選別します。どのような形状の物も、リサイクル可能物へと選別します。
●処理能力
混合廃棄物 | 68.8t / 日 |
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重機選別:大きなもの、重たいものは重機により仕分けます。
手選別 :細かなものは、品目、素材ごとに仕分けます
圧縮・梱包処理施設
●処理能力
廃プラスチック類 | 543.2t / 日 |
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紙くず | 543.2t / 日 |
ガラス・コンクリートくず及び陶磁器くず | 543.2t / 日 |
廃プラスチック類、紙くず、金属くず等を方形に圧縮・梱包することにより、運搬効率を上げ、広域的なリサイクルを可能にします。
破砕処理施設
●処理能力
廃プラスチック類 | 4.56t / 日 |
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木くず | 6.8t / 日 |
ガラス・コンクリートくず及び陶磁器くず | 13.6t / 日 |
がれき類 | 19.28t / 日 |
木くずやがれき類などを破砕することにより、再生・リサイクルをしやすく、リサイクル率の向上につながります。
減容固化施設
発泡スチロールは魚市場の魚箱やスーパーマーケットの発泡トレーなど毎日集められてきます。
発泡スチロールは専用の減容固化装置で、熱により軟化され減容されます。連続的にボール状にカットされ小さく処理されます。中間処理後の成形物は、プラスチック製品の原料として広く再利用されます。
●処理能力
廃プラスチック類 | 1.2t / 日 |
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手選別 :発泡スチロール以外のもの(ビニールひも、袋)を除去します。
粉砕 :発泡スチロールをホッパ、コンベアに載せ、粉砕機で細かくします。
熱処理 :ヒーターにより熱処理をかけ、溶かして50分の1程度に減容します。
固化 :球状にカットされ、空冷にて固化されます。
再生原料:再生ペレットとして原料に生まれ変わります。
ポリスチレン
発泡スチロールの原料はポリスチレン(PS)と呼ばれ、プラスチック加工で最も多く使用されている素材の一つです。例えば雑貨など様々なプラスチック製品に加工され再利用されます。